未来につなげる取り組み

①東日本大震災の被災県だからこそ。

震災後、問い合わせが来た。

放射能・放射線。東北の、特に太平洋側では避けられない問題。

おおのミルク工房は、岩手県内でも早い時期に放射線量検査をした。
最初に結果を公表したと思う。今でも定期的に検査を受け、その結果はホームページ上に掲載している。

このデータの蓄積は、きっとこれからも続いていくのだろう。

乳製品を楽しみにしてくれる消費者の安全。生乳を届ける酪農家とおおのミルク工房の信頼のためにも、課せられた義務だと思う。


東日本大震災の被災県だからこそ。


②「当たり前のことを当たり前にする」ということ。

おおのミルク工房の製品はご家庭はもちろん、学校や幼稚園、特別養護老人ホーム等でも提供されている。

特に学校給食では年2回、衛生管理、製品の保存状態など、厳しい検査が行われる。

いつもすべてクリア、などという見栄は張らない。

駄目なものは駄目。注意されたことは直す。講習会にも参加する。新しい技術や知識を取り入れる努力は怠らない。

当たり前のことを当たり前にする。ずるいことをしない。

これが、安全・安心を届ける、一番の近道だと思う。


「当たり前のことを当たり前にする」ということ。

③「食育」酪農と食と環境をつなぐこと。

おおのミルク工房には毎年10校ほど、子どもたちが見学に来る。

学校で飲んでいる牛乳はどんなところでどんなふうに作っているのだろう?という子どもたちに、「こんなところだよ」と話したいことは山ほどある。


牛を育てている人のこと。

牛乳を作っている人のこと。

牛乳を運んでいる人のこと。


全部知ってほしい、というのは少し欲張りか。

でも、こどもたちに知って、飲んでもらいたい。「ゆめ牛乳おいしいね!」と言ってもらえたら最高だ。もしかしたら、未来の酪農家だって育つかもしれない。

牛乳パックのリサイクルをする学校もあるようだ。いいね、いいね。

地域の酪農家の想いから始まった、おおのミルク工房。

いずれは岩手の酪農を。

いつか日本の酪農を背負って立つ、夢みたいな日が来るかもしれない。


「食育」酪農と食と環境をつなぐこと。