会社概要

社名株式会社おおのミルク工房
設立平成17年1月5日 設立
設立の趣旨岩手久慈広域で唯一の牛乳・乳製品工場から酪農家たちが「自分達が愛情込めて育てた牛から搾った乳で自分達が自宅で楽しんでいる『味』を皆にも飲んでもらいたい」という『 ゆめ 』を込めた牛乳・ヨーグルトなどの乳製品を、お届けしたいと現役酪農家たちが集って設立した会社です。
沿革平成17年5月15日 操業開始
平成26年4月 組織を株式会社に変更
所在地岩手県九戸郡洋野町大野58-12-32
資本金2,600万円
代表取締役田村 英寛(平成17年1月~平成24年8月)
塩倉 康美(平成24年8月~)
役職員数役員5名  職員25名(平成29年12月現在)
株主構成員現役酪農家26名、酪農関係者など7名、その他1社  全34名。
親子2代での株主もおります。

管内酪農状況


酪農家数飼養頭数乳量/日
平成18年78戸3,689頭
平成25年57戸3,267頭48,740 kg
平成27年50戸3,817頭56,000 kg
平成29年48戸3,928頭57,500 kg


設立までの経緯

平成16年3月、乳加工場が休止。地域の加工場がなくなることに酪農家は戸惑った。どこか遠くに運ばれ、加工され、どんな商品になっているのかもわからなくなる生乳。地域の酪農の未来に不安を感じた。


――酪農家で会社を作ろう。


平成17年1月、「おおのミルク工房」が誕生した。酪農は365日、休みのない仕事だ。楽な仕事ではない。酪農家の想いからできた加工会社なのだから、その想いをカタチにしたい。


酪農家が飲んでいる牛乳の味をコンセプトに、商品開発が始まった。久慈地域の約700人が試飲し、6割以上が納得した味。酪農家がいつも飲んでいる牛乳に、とても近づいた。もちろんパッケージにもこだわった。会社の景色と酪農家の物語が見えるようにという希望にこたえたのは、偶然にも岩手県出身のデザイナーだった。


名前にも悩んだ。牛乳には地域の名前がつくことが多い。しかし私たちが選んだのは、酪農家の想いだった。育てて、作って、地元の人に飲んでもらう。それって酪農家の“ゆめ”だよね。

おおのミルク村ゆめ牛乳が誕生した。



原料確保や小回りのきく製造体制は、小さな工房ならではの強み

地元の生乳を原料に、主力商品の「ゆめ牛乳」のほか、ヨーグルト、アイスクリームそして業務用ソフトクリームミックスなどの製造・販売を行っています。

また、地域特産物を活用したOEM乳製品開発の支援にも取り組んでいます。

「小さな工房ならではの強みがあると思います」と話すのは、2代目社長の塩倉。

法人設立の背景からもわかる通り、おおのミルク工房は、地元酪農家と強い信頼関係があり、安定した原料の確保ができます。

2011年の東日本大震災では、他のメーカーが出荷できない状況に陥る中、私たちは震災の影響は受けながらも、酪農家の協力のおかげで、なんとか製造できる状態で、このことは知名度をあげる大きな要因になりました。

また、小ロットでの商品開発や、短い納期にも対応できる柔軟な営業スタイルも私たちの強みです

おおのミルク工房という名前は表に出ていませんが、近隣の村でヒットしている塩ソフトクリームなど、ご当地ソフトクリームの商品開発のお手伝いもさせていただいています。

原料確保や小回りのきく製造体制は、小さな工房ならではの強み

「従業員それぞれが大きな役割を担っています」と話す、おおのミルク工房2代目社長の塩倉康美(48)。酪農家で出資者の一人でもある。